ナイロン弦を使わずクモ(蜘蛛)の糸の弦を使ったバイオリンが公表された。
製作したのは奈良県立医大の大崎茂芳教授。
このバイオリンの特徴は
・強度はナイロン弦の4割増し
・弾性はナイロン弦の3割増し
・高音域ではナイロン弦の倍以上に強い音が出る
・音色は輪郭のあるしっかりした音で、柔らかく深みがある
などで、ナイロン弦に比べすぐれた点が多い。
その演奏を聴いてみたいと思うのは筆者だけだろうか?
クモの糸弦はクモの糸1万本をより合わせてやっと太さ0.75~1ミリとなり、
弦1本作るのに蜘蛛100匹が必要とのことで、大量生産が難しいらしい。
ストラディバリウスも量産ができず珍重されたように、クモの糸バイオリンも
珍重される時代がくる可能性がある。
バイオリンの弦のニーズがあれば、蜘蛛の養殖がビジネスとして
成り立つ可能性もあり、チャレンジする人がきっと現れると思う。
余談になるが、蜘蛛の糸はねばねばしているのだけれども、
バイオリンの弦にしたとき、弓が弦にくっついたりしないのだろうか?