「銀ブラ」の語源をご存知ですか?
筆者は40数年間、「東京の銀座をブラブラと散歩すること」とばかり思っていました。
実はそうではないことを、つい先日、知りました。
「銀ブラ」の語源は、「銀座でブラジルコーヒーを飲むこと」だそうです。
大正時代、時代の先端を行く若い男女「モボ(モダン・ボーイの意)」や
「モガ(モダン・ガールの意)」らが東京銀座のカフェでブラジルコーヒーを飲むことを
一種のステータスにしており、「銀座でブラジルコーヒーを飲むこと」を「銀ブラ」と
呼ぶようになったそうです。
それが「銀ブラ」の語源ですが、現在は「東京銀座をブラブラと散歩すること」の意味で
使われています。言葉は生き物で時代とともに変わって行くことを示しています。
筆者にとってもう1つ興味深かったのは、大正時代にはブラジルコーヒーを
ブレンドせずストレートで飲むことが流行していたと思われることです。
現代ではブラジルコーヒーはブレンドのベースとなるコーヒーで、
ブラジルコーヒーをストレートで飲む人は非常にすくないですから。
コーヒーの好みも時代とともに変わって来ているのですね。