北総線が風雲急を告げる状況に追い込まれつつある。
北総線は、千葉県内陸部の印旛日本医大駅~京成高砂駅の32.3kmを結ぶ私鉄で、
沿線6市と千葉県が毎年3億円を補助することを条件に1972年に設立され、
1979年に開通した。
千葉県、沿線6市および沿線住民の強い要望により開通したが、その高い運賃が常に
話題になり、また物議もかもす結果になっている。
この北総線の最近の状況だが、
1.補助金6億円を負担していた6市の内、白井市が反旗をひるがえし、
平成26年は補助金を出さないと突如言い出して紛糾している。
白井市は26年度、その補助金を予算化していないので最終的には
補助金を拠出しないことになりそうである。
2.沿線住民のうち白井市と印西市の一部の住民が、「千葉ニュータウンバス運営会」を
結成し、北総線より安い運賃で実験バスを走行させる路線バス運行計画を策定し、
バス会社と協議に入っている。
このような動きが拡大すると、北総線は経営上非常に困った状態に追い込まれ、
将来的には廃線・廃業に至ることも懸念される。
日本国内の私鉄運行状況を見てみよう。
国土交通省データによると、
・全国の鉄道事業91社中、69社が赤字(2012年度)
・2004年以降、22路線が廃線
路線バスも2008年~2011年で49344kmが廃線となっている。
北総線は地元の足で生活路線となっており、廃線に追い込まれるようなことに
ならないよう祈る!