セレトニントランスポーター遺伝子は、セレトニンの量を調節する
トランスポーター機能をコントロールする遺伝子です。
この遺伝子はS型遺伝子とL型遺伝子の2種類があり、
父と母から1種類ずつ受け継ぎますので人は3タイプに分類されます。
・SSタイプ(S型遺伝子2種類を保有)
・SLタイプ(S型遺伝子とL型遺伝子を1種類ずつ保有)
・LLタイプ(L型遺伝子2種類を保有)
S型遺伝子を持つ人はL型遺伝子を持つ人に比べ神経質な傾向が強いことが
わかっています。
このS型遺伝子を持つ人の割合は人種によって大きく異なります。
最近の研究では日本人とアメリカ人のS型遺伝子・L型遺伝子保有者の割合は
日本人 SSタイプ 68.2%
SLタイプ 30.1%
LLタイプ 1.7%
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アメリカ人 SSタイプ 18.8%
SLタイプ 48.9%
LLタイプ 32.3%
とでているようです。
その研究によると日本人はLLタイプがわずか1.7%に対して、
アメリカ人は実に32.3%がLLタイプです。
このことから日本人はものごとを悲観的にとらえる人が多く、
アメリカ人は楽観的に考える人が多いといわれています。
2009年発表のレポートでは、S型遺伝子保有者数の割合は
東アジア人(日本、韓国、中国など) 70~80%
ヨーロッパ人(英国、ドイツ、イタリアなど) 40~45%
となっていて、欧米人に比べアジア人は不安を感じやすい人が多いようです。
ちなみに南アフリカ人は30%で、不安を感じない人が多数を占めています。
日本人の皆さん、神経質で悲観的なのは遺伝子のせいだと割り切っちゃいましょう!