先日、大型のパン専門店に立ち寄り、驚きました。
1個80円程度の塩バターパンが1人5個までの制限付きで販売されていたからです。
個数制限の販売の理由がプレートに書かれていましたが、バター不足だからだそうです。
日本国内でバター不足が発生入しているのを筆者が知ったのは、2014年秋の
新聞報道によるものでしたから2年以上もバター不足が続いているわけです。
なぜバター不足が続くのか調べてみて驚きました。
バターの原材料となる生乳の生産量が1996年以降、減り続けていたからです。
ピーク時の1996年の生産量866万トンに対して2015年は740万トンと
毎年、生産量が減ってきています。
「不足分は輸入すればいいじゃないか!」と思われる方が多いでしょう。
筆者もそう思ったのですが、バターの輸入は国の規制対象になっており、
自由に輸入できません。日本国内で生乳の生産量を増やすしか対策がないのです。
では日本国内で生乳の生産量を増やせるかというと、それもできる環境にないといった
有様で、お先真っ暗です。
酪農家数は1963年が41万7600戸だったのが、2015年には1万7700戸と
大激減してしまっていますし、乳牛頭数も1985年が211万1000頭だったのが
2015年には137万1000頭に激減しています。
日本の農業政策のお粗末さのつけですので解決策がありません。
バターを高額商品とするか、化学物質を原材料にして合成バターを作るしかなさそうです
(これ冗談ですよ!)。