2016年6月の厚生労働省の公表によると、「生活保護を受給する世帯に占める
65歳以上の高齢者世帯が50.8%となり、初めて高齢者世帯が5割を超える」事態と
なったようです。
生活保護受給の高齢者世帯で目立つのは単身者で、実に90.5%を占めます。
総務省の「2015年家計調査」によると、60歳以上で無職の単身者世帯の
平均収支(月額)は、
・収入 11万5179円
・支出 15万6374円
と出ており、毎月が大赤字となっています。
持ち家がないと家賃の負担がありますし、社会保険料も重くのしかかってきますので、
公的年金だけではとてもやり繰りができません。生活保護を受けざるを得ない事態に
追い込まれる訳です。
これを裏付けるようなデータがあります。厚生労働省の発表によると、生活保護を受ける
高齢者世帯の持ち家率はわずか3.9%(2012年度)しかなく、ほとんどが持ち家なしの
世帯です。
生涯設計として、働き盛りの年代に持ち家確保は必須のようです。