「子ども食堂」をご存知ですか?
地域の貧困家庭の子どもや、夜を独りで過ごす子ども(1人で夕食を食べる子=孤食の子)
向けに食事を提供し、安心して過ごせる場所を提供する活動が2012年頃から活発化して
来ています。
朝日新聞の調べによると、2016年5月31日現在、全国に319ヶ所あります。
都道府県べつにみると20ヶ所以上あるのは、東京・滋賀・神奈川・京都・大阪の
5都府県となっています。
2013年までの開設数は21ヶ所だったのが、2015年には100ヶ所新設、
2016年には185ヶ所新設(5月31日現在)となる急増ぶりです。
2013年に「子どもの貧困対策法」が成立し、関心の高まりが背景にあるようです。
「子ども食堂」の開催頻度ですが、
月1回 139ヶ所
月2~3回 71ヶ所
週1回 57ヶ所
で、85%を占めています。ほとんどが月1~4回といった程度のようです。
料金は無料が175ヶ所で55%を占めています。有料のところも100~300円が
多いようです。
「子ども食堂」の開設・運営にあたっては大きな課題があります。
課題1:子ども食堂を必要としている貧困家庭の子どもに利用してもらうのが難しい。
「貧困の子どもが行く場所」という認識がハードルになっており、
呼びかけやさそいかけがむつかしい。
課題2:住民有志や個人で運営している所の多くは運営費が寄付や持ち出しで
賄われているケースが多く、継続的な運営費の確保が非常に厳しい。
活動の継続が非常に重要なのだが、運営費の確保がネックになる可能性もある。
課題3:新たに開設するにあたっては、「貧困の子どもが行く場所」の認識が
阻害要因になっている。
「自分の住んでいる所は貧困家庭が集まる地域ではない」と開設に
反対する人も多い。東北・中国・四国に「子ども食堂」がすくないのは
この課題が影響していると考えられる。