日本の原子力事業の隠ぺい体質は変わったか?

原子力事業に関わる組織は都合の悪い事実を隠ぺいしようとする体質が

続いているようです。

2017年6月6日、日本原子力研究開発機構大洗研究開発センターの燃料研究棟で

作業員5名が被曝した事故がありました。

核燃料物質の入った容器が封入してあるビニールバッグを、貯蔵容器から取り出して

点検中にビニールバッグが破裂して作業員が被曝した事故です。

日本原子力研究開発機構は「その事故は想定外だった」と発表しましたが、

原子力規制委員会の立入り検査で

 ・その事故は想定できた事故だったこと

 ・保安規定違反の可能性が非常に高いこと

が判明しました。

多くの非常識なミスを犯していたことが明らかになっています。

 -核燃料物質はビニール袋に入れられており、25年間、無チェック状態だった。

  「25年間、劣化しないビニールなど存在しない」と考えるのが常識であり、

  作業員もビニール袋の劣化は認識していた。

 -日本原子力研究開発機構の他の施設でビニール袋が膨らんだケースが

  2017年1月に見つかっていた。

 -必要な作業計画書が作成されておらず、作業員は「中がどうなっているか

  わからないので、おっかなびっくり作業をしていた」状態で、いつ事故が

  おきてもおかしくない状況だった。

 -作業前の安全チェックで、「爆発・破裂・飛散の恐れ」の点検項目に

  「該当なし」とし、上司もそれを承認していた。作業計画書もなしに

  判断しており、めくら判というしかない。

 -被曝事故後、被曝作業員を除染する仮設テントが設置されたが、発生から

  3時間後というお粗末さであった。

   原因:1.燃料研究棟に除染用仮設テントの設置資材がなく、

        組み立て訓練もしていなかった。

      2.被曝作業員の放射性物質を洗い流すシャワーが故障していた。

原子力規制委員会からは「プルトニウムを扱う上での安全文化が欠けている」と

断じられてしまいました。

防げたはずの事故を「想定外!」と発表する組織ですから当然ですね。

 

日本の原子力事業はお粗末なことが多く、空恐ろしさを感じてしまいます。

皆さんはどう思われますか?

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