2018年7月の新聞報道によると、保育士不足が原因で受入れ児童定員を
減らした認可保育園は24自治体の196園であることが判明しました。
調査は次の条件で行われました。
✔調査日:2018年5月
✔調査対象:全20政令指定市と東京23区で、2017年4月時点に
待機児童が100人以上いた44市町村の87自治体
保育士不足で定員減の保育園の数が多い上位5自治体は次の通りです。
順位 自治体名 定員減の園数
1 姫路市 54園
2 那覇市 30園
3 水戸市 26園
4 奈良市 14園
5 沖縄県うるま市 11園
前年の調査結果と比較すると定員減の保育園の数は次の通りです。
2017年5月の調査結果:15自治体の118園 ↓
2018年5月の調査結果:24自治体の196園
この調査結果から”保育士不足”がひどくなっている状況がわかります。
保育士不足は
✔保育士の賃金水準が低く、認可保育園の保育士不足が拡大
(本ブログの2016年12月21日の記事
「保育園の待機児童はなぜ減らないのか?」で解説済です)
✔保育士数の国の基準が現場の実態から乖離しており、
国の指導により現場の働く環境が悪化
が主な原因のようです。
補足)認可保育園の国の基準は
保育士1人が担当する子供の数:
0歳児クラス 保育園児3人
1~2歳児クラス 保育園児6人
となっていますが、現場実態は保育士2人で
上記の児童の数を受け持っているようです。