4月15日、パリのノートルダム大聖堂で、8時間以上燃え続ける大火災が発生し、
大聖堂の屋根と高さ96メートルの尖塔が崩落しました。
その大火災を映した映像を掲載しておきます。尖塔が燃え落ちる瞬間も
映しこまれています。
当時、ノートルダム大聖堂では改修工事中で、その足場付近から出火した可能性が
高い失火とみられています。
ノートルダム大聖堂はパリ中心部のセーヌ川に挟まれたシテ島に立っており、
奥行130メートル、幅40メートル規模の初期ゴシック様式を代表する建造物です。
「ノートルダム」はフランス語で「我々の貴婦人」を意味し、大聖堂は聖母マリアに
捧られたものです。
1163年に建造が始まり、改修や増築を繰り返してきており、1991年に
ユネスコの世界文化遺産に登録されました。
1804年にはナポレオン1世の戴冠式が行われており、ビクトル・ユーゴーの
小説「ノートルダム・ド・パリ(ノートルダムのせむし男)」の舞台ともなった
有名な聖堂です。
再建には900億円かかるとみられていますが、4月18日時点で約1000億円の
寄付が世界中から寄せられているそうです。
フランスのマクロン大統領は5年で再建すると語っています。
年間1200万人の観光客が訪れる聖堂ですので、早期の再建が望まれます。