2019年4月10日、福島県大熊町の大川原地区と中屋敷地区で、
福島第一原発事故による避難指示が解除されました。
2011年の原発事故による避難指示が出されていた市町村では
初の解除となりますが、大熊町には多くの難題が残ったままです。
1.大川原地区と中屋敷地区で町面積の約38%を占めますが、
2019年3月末時点の住民登録は3.5%にすぎません。
2.原発事故前に町民の96%が住んでいた地区は現時点では
帰還困難区域のままです。2022年にやっと同区域の避難指示を
解除する予定になっています。
3.町の方針では避難指示解除から5年後の2027年に約2600人の居住人を
目指すことになっています。
4.2018年に実施した大熊町による住民意向調査(速報版)では
「戻りたい」の意向 約1割の住民
「戻らない」の意向 約6割の住民
となっており、どうやって多くの旧住民に戻ってもらうか方策が必要と
なっています。