■高血圧症は生活習慣病!
高血圧症が生活習慣病と言われるのは以下の理由です。
(1)生活習慣病の中でダントツの患者の多さによります。
脂質異常症 200万人の患者
高尿酸血症 500万人の患者
高血圧症 4300万人の患者
高血圧症4300万人の内訳は以下の通りです。
✔ 男性が2300万人、女性が2000万人
✔30歳以上の男性の60%、女性の45%は高血圧症
✔70歳代では男性の80%、女性の70%は高血圧症
この4300万人の高血圧症の患者には大きな問題もあります。
高血圧症の治療を受けている人はわずか20%のみで、残りの80%は
放置しているか、自分が高血圧症と知らない人たちです。
(2)日本人の死亡に影響する因子は
第1位 喫煙
第2位 高血圧
で、他の因子(運動不足、高血糖、塩分過多、飲酒等)を
大きく引き離しています。
■高血圧症の診断基準
上の血圧 下の血圧 診断結果
(収縮期血圧) (拡張期血圧)
140以上 90以上 高血圧症
130以上~140未満 80以上~90未満 正常高値血圧
130未満 80未満 正常血圧
最近、米国では
上の血圧 下の血圧
130以上 80以上
が高血圧症の診断基準となっています。
■正しい血圧の測定方法
以下の条件を満たすようにして血圧を測定しましょう。
✔静かな適温環境で測定する。
✔タバコ、アルコール、カフェインを取っていない状態で測定する。
✔背もたれ付きの椅子に座って測定する。
✔測定前の数分は安静にする。
✔測定中は会話しない。
✔厚手のシャツの上からの測定はNGです。
シャツをたくし上げての測定もNGです。
✔腕に巻く測定装具(カフ)の位置は心臓の高さに合わせる。
✔何回か測定し、誤差の少ない2回の平均値を採用する。
家庭で測定するのは大変なようです。