「再編・統合が必要な424の公立・公的病院」のリストを9月26日に
厚生労働省が公表し、騒ぎになっています。名指しされた病院やその病院のある
自治体が猛反発し、厚生労働省は各地で釈明に追われました。
厚生労働省がリスト化した病院は、公立病院と、国立病院機構や赤十字などの
公的病院で、“重症患者を救う「急性期」病床を持っているが急性期の診療実績が
少ない”と判断された病院です。急性期の診療実績が低いのは、
・地域の過疎化で患者が減っている
・介護施設が増え、高齢者の長期入院が減っている
ことが原因です。
この騒ぎは、安倍晋三首相が「持続可能で安心できる医療介護体制を構築するには
地域医療構想の実現が不可欠だ」と述べているにもかかわらず、地域の数少ない
病院の再編・統合を狙っているからです。
安倍首相の本心は「国民医療費(けがや病気の治療で全国の病院に支払われる
医療費)を抑制する」ことにほかなりません。
安倍首相の二枚舌にはあきれ果てます。
厚生労働省公表の「再編・統合が必要な424の公立・公的病院」のリストは
こちらで見れます。
皆さんの地域の病院や行きつけの病院の名前がリストに記載されていないか
チェックしましょう
参考1)国民医療費の増加
2018年度 約45兆円
2025年度 54.4兆円~54.9兆円
参考2)公立・公的病院の再編・統合スケジュール(厚生労働省想定)
2019年9月 公立・公的病院の再編・統合リストを公表
2020年3月末 再編・統合しない公立・公的病院の結論を出す
2020年9月末 再編・統合する公立・公的病院の具体案を決める
2025年度 民間病院を含めた病床の再編・統合の実現