2019年は海洋プラスチックごみを世界的に抑制する活動のスタートの年と
なりました。
・G20(主要20カ国・地域)のエネルギー・環境関係閣僚会議で、各国の
プラスチックごみ流出量などの基礎データを収集する国際的な枠組みの設置を
合意しました。
・G20首脳会議で、「2050年までに海への新たなプラスチックごみ流出防止を
目指す『大阪ブルー・オーシャン・ビジョン』」の首脳宣言を行いました。
海洋プラスチックごみ流出量の現状は、米豪の研究チームの推計によると
世界全体 478万~1275万トン
上位20カ国 397万~1056万トン
中国 132万~ 353万トン (中国は世界一の流出量)
と出ています。
参考)日本は上位30位で、2万~6万トンです。
✔上位20カ国で世界全体の82%~83%の海洋プラスチックごみを流出
✔中国で27%~28%の海洋プラスチックごみを流出
している状態です。
世界的に海洋プラスチックごみをの流出を抑制する上での課題ですが、
1.前述の上位20カ国のうち13カ国はG20以外の国々で、ASEANの国が多い。
→ ASEANの国々の協力が不可欠です。
2.G20事務レベル会合に中国、インド、南アフリカなど8カ国が欠席でした。
→ 最低でもG20各国の協力は不可欠です、特に中国とインドネシア。
この2カ国だけで世界全体の海洋プラスチックごみの37%強を占めます。