物に付着した新型コロナウイルスの感染力がどのくらい持続するのか、
香港大学チームが実験した結果が微生物に関する専門医学誌
「ランセット・マイクローブ」に掲載されました。
実験は以下の条件で行われました。
✓環境は室温22℃、湿度65%の室内
✓検査タイミングは0分、30分後、3時間後、6時間後、
1日後、2日後、4日後、7日後
✓新型コロナウイルスを付着させる対象物は9種類
実験結果(新型コロナウイルスが感染力を失うまでの期間)は次の通りです。
印刷紙、ティッシュペーパー 3時間後
加工木材、布 2日後
ガラス、紙幣 4日後
ステンレス、プラスティック 7日後
サージカルマスクの外側表面 7日後以上
付着した新型コロナウイルスは、無機質な素材でできているものほど
感染力を保ちやすいことが証明されました。
外出時、
・会社内の共有パソコン、エレベーターボタン、ドアノブ、ドアレバーなど
・店舗の出入口のドアハンドル、ドリンクバーの各種ボタンなど
に接触した場合、手をアルコール消毒する対策が必要です。
最近は家庭内感染が急増していますが、家庭内ではトイレが要注意です。
便座やドアノブ、流水レバーなどを触った場合、手をアルコール消毒することが
望ましいでしょう。
感染予防については東北医科大学の賀来満夫特任教授が作成した
「新型コロナウイルス感染症 市民向け感染予防ハンドブック」(PDF版)が
インターネットで無料公開されていますので、ご参照ください。