代表的なペットはイヌとネコですが、日本では以前は圧倒的にイヌを飼う方が
多かったようですね。2017年、初めてネコがイヌを上回りました。
ネコ 953万匹
イヌ 892万匹
50歳代の方々のイヌの飼育率が大きく低下したことが要因だそうです。
いにしえのペット”ネコ”についてご存知の方はいらっしゃいますか?
小説家「さわだ・とうこ(澤田瞳子)」さんが書かれた新聞記事の一部分を要約します。
もっとも古いネコの飼育記録は、9世紀の宇多天皇(在位:887年~897年)が
書かれた日記「寛平御記」の中にあるそうです。父の光孝天皇から譲り受けた黒猫の
記録です。
一条天皇(在位:986年~1011年)は、飼い猫に「命婦(みょうぶ)のおとど」の
名前をつけ、世話係の女官をつけ、御所に上がる資格の五位の位まで与えていたことが
『枕草子』に書かれています。
ところで江戸時代の浮世絵の中に、『源氏物語』の登場人物「女三ノ宮」の見立図が
あるのをご存知ですか?
光源氏の妻となった「女三ノ宮」が御簾(みす)越しに蹴鞠(けまり)を見ていると、
逃げだそうとした飼い猫の紐が御簾をめくりあげて「女三ノ宮」の姿を露わにしている
絵です。何種類もあるのでご覧になった方も多いと思います。
いにしえの”ネコ”は首に紐をつけて飼っていたのですね!