新型コロナウイルス感染症が大流行し約1年が過ぎ、後遺症が明らかに
なりつつあります。
国立国際医療研究センターの調査結果(*1)によると、
20歳代と30歳代以上で後遺症の症状に大きな違いがあります。
年代 後遺症の症状
20歳代 ①嗅覚障害 ②味覚障害 ③たん
30歳代 ①せき ②呼吸困難 ③倦怠感
40歳代 ①せき ②倦怠感 ③呼吸困難
50歳代 ①せき ②倦怠感 ③呼吸困難
60歳代 ①せき ②倦怠感 ③呼吸困難
70歳代以上 ①せき ②倦怠感 ③呼吸困難
後遺症の原因を調査している医師(臨床感染症学)によると、
「障害の出方が異なる原因はまだわかっていない部分が多く、
確立した治療法はない」状況です。
中国・武漢の医師らの研究発表では、感染症患者1700人(平均年齢57歳)の
76%に退院後~半年にわたって後遺症があったとでているそうです。
*1)2021年2月4日、東京都のモニタリング会議で報告された内容です。
調査は2020年2月~6月に国立国際医療研究センターを退院した
78人を対象に実施され、63人から回答が得られている。