飲料のココアでなく、コロナ感染症の接触確認アプリ「COCOA(ココア)(注)」です。
新型コロナウイルス感染者に濃厚接触した可能性を知らせる政府提供のスマホ向け
アプリケーションソフトです。
注:COVID19 Contact-Confirming Application
2020年6月に運用が始まりましたが、不具合続きで散々の評価でした。
厚生労働省のホームページによると、2022年2月18日時点のダウンロード数は
約3364万件で、日本の総人口の約27%に相当する人がダウンロードした計算に
なります。国民の70%強は使っていない状況です。
政府(安倍晋三首相(当時))は「コロナウイルス感染者をできるだけ早期に発見する
クラスター対策の強化策として、COCOAが感染抑制の『切り札』である」と期待し、
接触確認アプリの普及は総人口の「7割」の突破を目標にしていましたが、
程遠い状況です。
この接触確認アプリですが、私が理解している範囲では非常に大きな問題を
数点をかかえているようです。
問題1)感染者と接触者の両者がCOCOAをダウンロードしていないと
稼働しない。
⇒総人口の3割弱しかダウンロードしていない状況では
その有効性ははなはだ疑問です。
問題2)COCOAをダウンロードしていても感染者自身が
「陽性(コロナウイルス感染)登録」しないとCOCOAは稼働しない。
⇒感染を他人に知られたくないと思う人が多いでしょうから、
「陽性登録」する人は少数なのではないでしょうか?
問題3)感染者と接触しCOCOAが稼働した後、保健所へ連絡する必要があるが、
第6波の最中、保健所はパンク状態が続いており、すぐに連絡がとれない。
⇒COCOAの最終目的が達成されないのでCOCOAの意義が
問われることになります。
以上の3点は方式的な問題ですので、運用を続ける意味はなさそです。