国立感染症研究所(国立感染研)が新型コロナウイルスの主感染経路として
「エアロゾル感染(空気感染)がある」と明記したことで波紋を呼んでいます。
3月28日、国立感染研のホームページで公開された「新型コロナウイルスの
感染経路について」の記事で、感染経路は3つあると明記されています。
(1)エアロゾル感染(空気感染):
空中に浮遊するウイルスを含むエアロゾルを吸い込むことで感染
(2)飛沫感染:
ウイルスを含む飛沫が口、鼻、目などの露出した粘膜に付着して感染
(3)接触感染:
直接、触ったか、あるいはウイルスが付着したものの表面を触った手で
露出した粘膜をさわることによって感染
国立感染研はこれまで主な感染経路として「飛沫感染」(上記(2))と
「接触感染」(上記(3))の2つを挙げており、2022年1月のホームページでも
「飛沫感染」と「接触感染」しか記載されていませんでしたが、2022年3月の
ホームページで初めて「エアロゾル感染(空気感染)」が追加されました。
専門家からは
『なぜ今までエアロゾル感染を明記しなかったのか理解に苦しむ』
『飛沫感染と接触感染の対策で十分とミスリードした可能性もある』
などの意見が出されています。
皆さん、新型コロナウイルスの空気感染にも気を付けるようにしましょう!!
(参考)WHO(世界保健機関)は当初、空気感染を否定していましたが、
2021年4月、ホームページで公開されている主な感染経路の解説に
空気感染も明記されました。
2021年12月に更新されたホームページでは
「エアロゾルが空中に浮遊したままになるか、あるいは
会話をする時の距離よりも遠く移動する」
として空気感染に注意を促しました。
(注)エアロゾル(aerosol):空気中を漂う微細な粒子