新型コロナウイルスワクチン接種会場に盲導犬を同伴できず、
視覚障害者に新型コロナウイルス渦の影響が及んでいることが、
日本盲導犬協会の調査から明らかになっています。
日本盲導犬協会が2021年度(2021年4月1日~2022年3月20日)に
盲導犬ユーザーから相談を受けて対応した”盲導犬同伴受入れ拒否事例”は
37件あったそうですが、そのうち13件が医療機関での拒否で、
2005年の調査開始以降、初めて医療機関が最多となったそうです。
2002年5月成立の「身体障害者補助犬法」では、公共施設や飲食店、
商業施設などの不特定多数の人が利用する施設に補助犬(盲導犬、介助犬、
聴導犬)の受入れを義務付けしています。医療機関でも補助犬同伴の受入れが
求められます。したがって新型コロナウイルスワクチン接種の病院や会場で
補助犬同伴を拒否するのは法律違反になりますので、医療関係従事者は
注意しましょう!!
補足:日本盲導犬協会が2021年1月~12月に実施したユーザー向け調査
(回答数215)では、75人が受け入れ拒否の経験があったと回答している。
施設側の拒否理由:▶法律(*1)を知らなかった 41%
▶受け入れ方を誤解していた 24%
▶従業員への教育不足 19%
など
*1:身体障害者補助犬法