厚生労働省のデータによると、日本国内の認知症の人数は2020年では600万人、
2022年には700万人(高齢者の5分の1)と予測されています。
「今の医学で認知症を完全に防ぐことはできないが、早期発見・早期治療で
発症を遅らせ、進行を遅らせることができる」と認知症の専門医が言っています。
イギリスの医学誌「ランセット」に認知症予防についての報告が掲載されています。
それによると、『認知症のリスク』への対策をとることにより認知症の40%は
予防できる可能性があるといっています。
では『認知症のリスク』にはどんなものがあるか主なリスクを以下に列記します。
認知症リスク
■中年期(45~65歳)
・聴力の低下 1.9倍
・頭部の外傷 1.8倍
・高血圧 1.6倍
・肥満 1.6倍
■老年期(66歳以上)
・うつ 1.9倍
・喫煙 1.6倍
・社会的孤立 1.6倍
・糖尿病 1.5倍
・運動不足 1.4倍
(数字はそのリスクを持たない人と比べた場合。赤字は生活習慣病関係)
ではどうやって認知症のリスクを減らすかですが、
「第1に、生活習慣病のある人はそれを治療しておく。」
「第2に、生活のリズムを整える。特に睡眠の質と時間をキープする。」
「第3に、有酸素運動を継続する。」
「第4に、酒は脳に影響するので飲酒はやめる。」
「第5に、ボランティア活動や趣味などで社会的活動を保つ。」
注:有酸素運動とは、ウォーキングやジョギング、エアロビクス、サイクリング、
水泳など、長時間継続して行う運動を言う。