自宅を売却後もそのまま済み続けられる「リースバック」制度をご存知ですか?
新聞1面大の「リースバック」制度の広告を見かけるようになりましたから、
ご存知の方も多いと思います。
広告ではメリットが強調されていますので注意が必要です。
筆者が調べた範囲でメリット・デメリットを列記します。
メリット:
1.自宅を売却後もそのまま済み続けられる。
2.売却代金は一括払いで受け取ることが多い。
3.将来的に再購入が可能である。
4.固定資産税の支払いが不要となる。
5.住宅ローンが未完済でも売却が可能である。
6.売却代金の使い道には縛りがなく、自由に使える。
デメリット:
1.売却後は賃貸契約となり、家賃の支払いが発生する。
注)・周辺地域の家賃相場より割高になるケースが多い。
・家賃を滞納すると退去しなければならなくなる。
2.賃貸契約は賃貸期間の設定があるケースがほとんどで、2年契約が多い。
注)最悪、2年で賃貸契約打ち切りとなる場合もある。
その場合、2年で退去することになる。
3.地域相場の通常の売却価格より安く売却しなければならない。
4.売却先業者が勝手に第3者に転売し、売却時の条件が守られないことがある。
5.家を買い戻す場合、地域相場より高い価格となることが多い。
6.リースバック契約では特約で修繕費を借主(元の所有者)と定めることが
ほとんどである。
理由)リースバック契約では売却後も元の所有者が住み続けることから
設備等の不具合の発見が難しいためである。