自動車を運転中に事故に遭った際、けがをする割合(負傷率)は、
警察庁のデータによると、
▶負傷率
事故発生年 男性 女性 男女差
2013年~2022年 14.51% 21.05% 1.45倍
▶車の損傷状況別負傷率
車の損傷 男性 女性 男女差
大破 45.76% 57.03% 1.25倍
中破 32.62% 45.02% 1.38倍
小破 10.46% 16.35% 1.56倍
損傷なし 4.98% 8.09% 1.62倍
と出ており、女性は男性よりけがをしやすい傾向があるようです。
日本や欧州では、安全性能を測るために実施が要求されている衝突試験で、
国連が定めた共通の国際基準が用いられていますが、運転席に乗せる
人体ダミー人形については、平均的な成人男性を模したタイプが
指定されており、体格が小さく骨格や筋肉量も異なる女性への影響が
見過ごされています。
今後は平均的な成人女性の体格を模したダミー人形による衝突試験も
必要となるでしょう。