全国20政令市の中で、公益社団法人「全国学校図書館協議会」の
2023年度の図書購入費に関するアンケートに答えた15政令市の
状況が新聞報道されています。
注)以下の5政令市はアンケートに未回答
新潟市、静岡市、京都市、堺市、熊本市
小中学校の「学校図書」購入費に地域格差が生じています。
その格差のあまりの大きさに驚くばかりです。
[ 2023年度の政令市の1校あたりの図書購入予算額 ]
-全国平均
小学校 中学校
48万円 68万円
-予算額が多かった上位3市
小学校 中学校
川崎市 102万円 132万円
名古屋市 93万円 184万円
北九州市 101万円 153万円
-予算額が少なかった下位3市
小学校 中学校
千葉市 41万円 63万円
相模原市 19万円 28万円
広島市 31万円 51万円
少なかった相模原市は2022年2月の市議会で少なさを問題視され、
当時の市長は
「電子図書の導入を予定している図書館と学校が連携することで
多様な読書環境を提供できる」
とあきれるばかりの答弁をしたそうです。
相模原市書店協同組合の専務理事は
「本の買い替えができず、PTAから寄付を募る学校があった」
と明かしています。
文部科学省「学校図書館図書標準」で各校の蔵書数は定まっていますが、
文部科学書の調査では図書標準を達成した全国の公立学校は
2019年度のデータで、小学校が71.2%、中学校が61.1%に
とどまるそうです。